これは発達障害をもつ子どもへの、私たち大人の向き合い方のお話です。
発達障害の子どもが、生き生きとした生活を送るために必要なことは二つあります。
それは、「考える力を身につけること」と、「自分自身を信じる心を育てること」です。
考える力は、生きていく上で必要なさまざまなスキルを身につける土台です。
自分自身を信じる心は、発達障害である自分の個性を受け入れながら、だからこその長所を伸ばし、才能を開花させるための糧となります。
発達障害の子どもは、得意なことと苦手なことが大きな波の形になって現れます。このデコボコが、その子の個性であり才能の芽です。それを見つけだして育むことが、私たち大人の役割です。
子どもの小さな瞳に映る世界。その大部分は私たちとの関わりの中にあります。
わたしたちの振る舞いの一つ一つが、
わたしたちがかける言葉の一つ一つが、
子どもの心に降り積もり人格を形成します。
定型発達の子どもたちとの関わりでももちろん言えることですが、この「大人との関わり」に特に敏感なのが発達障害の子どもです。発達障害というユニークさを持った子どもと、楽しみながらも正しく関わること。そのためには、私たちが「発達障害」を知ってみることが最初の一歩となります。
・発達障害ってなんだろう?
・ほかの子どもたちとの違いって?
入口はなんでも構いません。
是非一度、発達障害の知識に触れてみてください。発達障害に関心をもって、私たちのほうから子どもに歩みよっていきましょう。
子どもの視線の先に広がる景色に思いを寄せてみると、思いがけないものを見せてもらえることはたくさんあります。子どもの成長を支えることが大人の役目ですが、子どもとの関わりの中で、私たちが子どもから学ばされることも数限りなくあるのです。