2020/12/10
療育ってなんでしょう?
なんとなく漠然としたイメージは持っているけど、改めて聞かれるとなんて答えたらいいか分からない。そんな方が大半ではないでしょうか。
療育とは、「子どもが自分自身の人生を支える力を身につけさせる経験」のことです。
「たくましく生きる力を身につける教育」と言いかえることもできます。
そのためには、知能と心、二つの側面を伸ばすことが大切です。
知能とは考える力、心とはものごとを感じとる力のことです。
これが生きる力のみなもとです。
人間が生きていくためには、非常に多くの課題を解決することを求められます。
発達障害の子どもの場合、その力を伸ばすためには、豊富な知識と経験をもった専門家による関わりを欠かすことができません。
なぜなら、発達障害の子どもの個性や能力の形はとても独特で、また繊細だからです。
まるで、きらきらとした輝きを放ちながらも、強く触れれば、あっというまにひび割れてしまうガラス作品のようです。
残念な話ですがこの世界は、まだまだ発達障害をもつ人たちが生きやすいようにはできていません。充足した生活が保障される社会の実現には、私たち大人への啓蒙が前提となりますが、道のりは遠いです。
療育とはこのような生活環境の中でも、発達障害の子どもがぐんぐんと能力を発揮し、のびのびと生きていく力を培う経験のことです。