カテゴリ:療育の特色・発達ソーシャルスキル・トレーニングとは

ソーシャルスキル・トレーニングについて理解するために、まずは「ソーシャルスキルとは何か」ということについてお話しします。

ソーシャルスキルとは、広い意味で「人と関係を築くために必要となる力」のことです。
私たちは普段、なにげなく相手と会話をしていますが、実はこの能力を多いに使っているのです。

・相手と視線を合わす。
・適度にうなづく。あいづちをうつ。
・笑顔をかえす。
・肩をすくめる。
・相手の表情を読む。
・声の大きさを調整する。
・声のトーンを合わせる。
・話すペースを合わせる。
・相手との適切な距離(パーソナル・スペース)を保つ。

人のコミュニケーションは、このように実に様々な動作や、こまごまとした判断によって
支えられているのです。これがソーシャルスキルです。そのどれか一つが欠けても、うまくいきません。とても複雑な仕組みを持っていて、動物の中でこの能力を最も発達させたのが人間です。人間を人間たらしめているものが、まさにこの領域です。

社会に属し、周りの人と共に協力して生活を営む人間にとって、最も必要とされる力の一つです。しかしながら、発達障害の子どもは、この力を発揮することが苦手であることが多いのです。決して本人の努力が足りないためではなく、生まれもった特徴のため、大きくなるにつれて、ほかの人たちが当たり前のように身につけていく、人との関係の築き方がどことなく不器用であることが多いのです。
ものごとの受け取り方が独特であったり、自分の気持ちや考えをうまく言葉に置き換える
ことができないためです。

ですから、小さなうちから少しずつ、周りの人との関わり方の方法を学んでゆく必要があります。そのために作られたプログラムが、ソーシャルスキル・トレーニングです。
このトレーニングを通して、無理なく確実に「人と関係を築くために必要となる力」を自分のものにすることができます。

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